★テディベアの名前の由来
1902年 ベアが「テディベア」と呼ばれた年
1902年11月、狩猟の時にルーズベルト大統領がクマを助けたエピソードが、
 ワシントンポスト紙にイラスト入りで紹介されました。大統領の人気は益々上がり
セオドア・ルーズベルトのニックネーム「テディ」の名前を付けたベア「テディベア」が誕生しました
2002年が生誕100周年という年でした。
だからこそ日本よりも海外での扱いにおいては、愛され続ける歴史もあるのかと思われます
お人形はどうしても女の子へのプレゼントにって思いますものね。海外では男の子への最初のお友達の意味で
ご両親がプレゼントされたり、お友達からプレゼントされたりするようです。

SHIZUKU BEARでは、これが全ての材料ではありませんが、7つ道具的なものがあり,この小道具を使用して制作しています。針山を入れるのを忘れていますね〜。結構大工さんみたいな感じでしょ♪ラジオペンチなどは、ハードボードジョイントを曲げたりする場合に使用します。

手足首をしっかり繋ぎとめる為には必要なアイテムとなっています。最低必要物品たちです。針なんぞは、使用により折れたりもしますので、補充も必要。針の長さは用途に合わせてその都度換えて使用しています。ガラスペレットとプラスティックペレットは中央にあるものです。場合によればステンレスボールも使います。(ここの画像にはありませんが。)
テディベアアーティストは沢山おられますが それぞれ委託販売されてる方や(以前私もしておりました)日本テディベア協会・ジャパンテディファンクラブ(私も一時こちらも入会していたのですが)などによるイベントなどに参加したり、コンテストに応募してなどをしたりして、発表の場を自ら作り、実力などをつけていかれてる方も多いです。。国内・海外でも、小さいものでも何万という額がついてます。大きさだけではなく、あくまでも芸術的な作品であるからこそ、その作者の作品が欲しいと思われる方の価値観であると思われます。

どうしても大きいから高い。小さいから安いという考え方をしてしまいそうですが。(私の知人がテディベアは大きかったら高いの?なんて質問してきた事がありました。私もテディベアというものを知らない時はそういう考え方をしていました。)

しかし、そこが、大量生産型のぬいぐるみとかというものではなく、作者の陰なる努力と、愛情のスパイスを加えた、特別な存在である事をお伝えしている部分。私自身も数万円という海外のテディベアアーティストの作品を所有しております。ルース・アンというアーティストの方の作品なのですが2体所有もしています


シュタイフ社のteddy babyもレプリカものですが値段に関係なく、とても可愛いものでしたので手に入れました。 数年前に手に入れたものばかりですが、今でも大切に私と過ごしています。 手入れも怠らずに。時々手にとって眺めたりもしています。私はもともとはテディベアを購入する方でした。でもそれは、以前住んでいた所におしゃれなカントリー雑貨店が出来(現在は、閉店)そこには、ただ、友達のお誕生日プレゼントに個性的ないいものはないかという軽い気持ちで入店したのです。もちろんカントリー雑貨の方を探してなんですけどね。

それまでは もともとぬいぐるみは大好きでしたが、高価なテディベアを見る機会もなかったので、このお店により、店内に並ぶ数多く大小様々なテディベアを見させてもらう事ができました。それこそ、数万円〜数十万円のレベルで、とても手に入れるのには・・・高額。5万以上がほとんどでしたから。でも、その中の6万以上するヌードベアでしたが、私はその愛くるしい表情に惹かれ、頑張って手に入れました。それこそ今度まであったら縁があったら・・そう思いながら見つめていました。きっと私と縁があるのかもしれないと思い、連れて帰る事に・・・。これが第一号の高価な購入テディベアとなりました。

そしてそれから、確か、一度、キット売りをされていた小さなテディベアを一体作ってみたのですが、やはりいくら作り方の見本があったにせよ。コツがわからない状態。出来上がりはへんてこなものでした。綿の入れる量もわからない。硬さもわからない。鼻の刺繍の仕方がわからない・目の付けたがわからない。そんなこんなの中、トールペイントもこのお店で習い始めていたので、、ある時、テディベアのある方が講師にこられるという事で、習う事にしました。そこで、テディベアを作る大変さも実感しましたが、楽しさも覚えました。自分が悩んでた部分も解決されました。そんな中で、自分のオリジナルのものを作りたいと思い、大きさも顔立ちも独自のものを作りたい。そう思い始めました。

当たり前の事ですが、他の方の型紙を使用して販売してはいけません。(よくキット売り、専門誌に型紙とかありますよね。そういうものを使用して自分のものとして販売してはけないという事です)著作権の侵害となるものです。これはどの世界であっても当たり前の事ですけどね。

パターンというものは、なかなかうまく作れないものです。手の角度・足の角度・体の太さ・本当に何度も何度も型紙を作り、イメージの絵と照らし合わせてみるのですが・・・

全然似てもにつかない。しんどいな・・もういやだな・・。やめよう。本当にそう思いました。購入する方が楽かもしれないな・・なんて思っていました。そして型紙は出来ても、立体的にした時に違うイメージに何度もなりました。どうにかこうにか・・体はどうにか出来上がってきたのですが、要は顔。どうやってもダメ。難しい。もうこれでやめよう。そう思い、諦め半分で作った顔が、偶然出来上がったのです。そんなものなんですね〜。そこから、そのお店のご好意により、出展の機会を頂きました。

そこで初めて私のオリジナルのテディベアを買って下さった方がいると聞いた時の喜びは体が震えるほどでした。あの感動は今でも覚えています。そこからは、少しずつ、委託販売という形で作品を置かせてもらっておりました。そして、ミニコンベンションへも参加し、参加できない時は作品だけでもという依頼により、参加させてもらう機会が多くなりました。その後、又パターンも初期の作品とは違うものに変化させていきました。初期の私のテディベアは太めでした(爆)その後は細身のスタイルのいいものにしたいと変化させていきました。

また、今度は体で苦労(爆)オリジナルのテディベアを作られている方々の苦労は一から経験してわかるものだと身をもって知った時代でしたね〜(爆)そして現在に至っています。かれこれ・・・出会いから10年経過しました。早いものですね。(爆)途中で看護師業も交えながらなので、本当にマイペースに依頼があると、制作し、そしてパターンも少しずつ変化させて、新しいモヘアなどがあるとそれを購入して作ってみたりしていました。東京でのイベントがほとんどなので、どうしても行けないものどかしさも感じながら・・・。

テディベアについて、「たかがぬいぐるみでしょ?なのに、何故こんなに高価なの?」と疑問を抱かれる方も多くおられるのも事実です。(私もあるコンベンションの中で、生の声として来訪者が話している場面を見ました。)それは、ほとんどの材料が輸入品であり、しかも天然素材を使用したもので仕上げているのが理由のひとつだと思います。使用している生地(モヘアと呼ばれるもの)は、ドイツ製・もしくはイギリスの輸入モヘア・アメリカ製のものであるからです。

アンゴラ山羊・アルパカなどの本物の動物の毛を染色しているものです。だから、色合いもいつも同じ色合いに染まるというものではないので、濃淡の差などは仕入れの段階で違う事もあります。ストレートのもの。巻き毛のもの。毛並みの長さも色々種類もありモヘアはその種類によっても価格が様々です。テディベアの大きさ・イメージによりモヘアの用途は様々です。そしてモヘアは100年以上の時が流れても、風合いは変わらないそうです。だからこそ、代々引き継がれるものとしての価値があるのだと思います。私自身もお気に入りのテディベアはずっとずっと大切にしていくつもりです。

モヘアとは別にアクリルファー・ボアというものもあります。これはよく通常ぬいぐるみなどのテディベアなどに使用されているものです。(よくおもちゃ屋さんなどにでもいる毛並みのつやつやしたクマさんやふわふわした毛のもの)そういう素材のものは又、モヘアとは別になります。価格的にはお手ごろ素材と言えると思いますが。
動物の天然素材のモヘアとなると、その分コストもかかり、一体の値段が必然的に高くなります。見えない部分の材料も沢山含まれています。キット売りされているものを購入されている方ならおわかりになると思います。コットンが含まれてなかったり、他の素材は別売りみたいになっている場合も多いです。私自身も後で買い足すという思いをした事がありました。しかしそのキットは完成させるには当時、初心者だったのもあり失敗作。見本どおりにはなりませんでした(爆)

それだけではなく、やはり世界にただひとつだけのその作者のオリジナルのテディベアという価値もありますね。シリーズ化されたり、シリアルナンバーを付けられたりして限定数を作られる方もおられます。それぞれの個性で人間のように、みんな顔が違い、体の形も違い。手足の長さも違うオリジナルの作品となるのだと思います。

それと、洗濯機などでは絶対に洗えません。たとえネットに入れるにしても、手洗いにしてもです。汚れてしまった場合、ぬいぐるみ専用のスプレー式洗剤などがありますので、それを使用して頂く事になります。スプレーの後、タオルで拭き取り そして動物などにも使用できる金製のブラシで毛を整えて汚れを落とします。ゴシゴシこすらないようにブラッシングしてあげて下さい。生きている動物と同じようにお手入れする感覚だと思います。置きっぱなしというのではなく、ブラッシングをしてあげて下さい。愛情により、いつまでも長持ちします。

照明により多少画像と色合いが違うと思われる場合もあるかもしれませんが、その点においては、ご理解くださいませ。できるだけ、本体に忠実な形で撮影はしていますが。撮影の角度でも違う印象になります。

小さなお子様への遊びベアとしては不向きだと思いますが、よほど乱暴な扱いをしない限りグラスアイが割れる事がないと思います。手足も縫い付けではなく、ワッシャーという太い針金のようなもので留めてあるので相当な力で引っ張ったりしない限りちぎれる事はありません。

しかし、グラスアイを使用しておりますので、万が一割れてしまった場合にはケガをする事になりますので、お子様の年齢などに応じてプラスティック製での作品をお選び頂きたいと思います。

私も色んな種類の色んなモヘアを使い、このモヘアだとどういうテディベアになるかという目安がつくくらい新しいモヘアのものは、手に入れ まずはどんな雰囲気の毛並みになるか、作ってみるようにしています。

要は試作品ですね。サンプルのもので気に入ると仕入れてみるようにしています。中には廃盤になってたりもする事もあるので、要チェック。材料の仕入れにあたっては、それこそ、出先のテディベアショップで購入する場合。それと、サンプルを取り寄せている所と私は様々です。

立ち寄ったところで見つけて購入する場合もあります。神戸方面であったり、デパート内のお店であったり。ドレスベアの場合は、それこそ、手芸屋さんに走って布地も買いオーダーのものであれば、出来るだけご希望にお応え出来るようにさせて頂いております。小物にしても同様です。レースの場合の使用においては、レースには色々種類があるので、出来るだけ柔らかくゴワゴワした肌触りのものは、選ばないようにしています。ちょっとしたこだわりですけどね。

目は同じく、イギリス製・ドイツ製のグラスアイ(ガラス製)を使用しています。グラスアイも人間の義眼を作られているという所のものもあります。目にもプラスティック製の目・ジョイントも材料があります。私は基本的に使用する事は、めったにないです。(今回ネコの小雪に目はプラスティックを使用していますけど)手足首においては、金属のジョイントでパーツを留めているものです。ハードボードジョイントを使用しています。ハードボードジョイントとは、ワッシャー・ディスク・割ピンというものでパーツをしっかり繋ぎ合わせるものです。よほどの事がない限り、引っ張っても抜け落ちる・外れるという事はありません。(ここが力仕事、ラジオペンチの活躍(爆)テディベアの重量感を出す為に、ガラスペレット・プラスティックペレット・ステンレスボールなどを私はテディベアの大きさなどによって入れています。これがぽろぽろするので入れるのに苦労もあるのですが。。マシュマロペレットというゴム製の詰め物もあるそうですが、これはまだ使用した事はありません。機会があれば使ってみたいとは思っています。

手芸綿においてもテディベア専用の抗菌・防カビ加工のもの。及び除菌・除臭処理済の清潔綿を使用しております。(化繊綿)

綿の詰め方においては、その作家さんの個性により個人差があります。どの量をどれだけというものではありません。手触りが柔らかく作られる方は少なめにされたりして、顔の表情を作られたり独自のデザインに添った使用をされていると思います。私の場合は硬めに詰める事により、顔の表情及び体のラインを整えています。それは本当に作者の世界のひとつだと思います。これもワザのひとつだと思います。綿ではなく別の木綿(木毛)つぶ綿・もあります。私は使用した事はないのですが。

ミニチュアのテディベア(15cm以下)のものは私は作らないのですが、作らないからこそ、その作品が素晴らしいと感じます。ミニチュアのテディベアは、小さい分、逆に「なんでこんなに小さくて材料もそんなにかかってないと思うのに高いの?」と疑問をもたれる方も中にはおられます。でも、大きい作品であっても小さい作品であっても、同じ手間ひまなのです。大きければ大きいなりの苦労があり、ミニチュアのほんの数センチなどのものを作られる方であれば、本当に細かい作業になり苦労があると私は思います。手足を裏返す作業は本当に鉗氏なども使用して神経を使われていると思います。力の入れ具合でデリケートな生地に穴をあけてしまってはいけない面がありますから。ミニチュアを作ってみたけれど私は、無理だったもので作らないのです。
(爆)だから本当に、自分がどう逆立ちしても作れないと思う作者の方の作品には、純粋に感動し、尊敬しています。そして素晴らしさに現に私も気に入ってしまえば、ファンの1人になります。たとえ、有名と言われる方であってもなくても・・・命の入っている作品に出会えた時、嬉しく思います。

東京のテディベアショップで企画されていた、国内テディベアアーティストオーディションというものに応募しました、そのオーディションに合格したら、そのお店で作品を紹介してもらい、委託販売をしてもらえるというものでした。だめもとで、応募したのですが、なんと♪そちらのお店から、連絡が入り、「作品を送ってもらいたい」という電話が・・・。私は驚きました。そして、サイズとかをお聞きしました。すると、お店の方は、「ご自分が一番作りやすく得意と思われるサイズのもので結構ですよ。その上で、数体送って頂けませんか?」と言われていました。それは自分の作品の良さを出す面でのアドバイスだったと思います。大阪を離れ、東京の地で私のテディベアが、どれほど見て頂けるのだろう・・・そういう不安もありましたが、本当にお世話になり、ここでの経験は、私の大きな励みにさせて頂きました。
海外にも連れて行って下さりそこで、買って下さった方の話もして下さいました。

だからこそ、そのお店には様々な作者がいるのだと実感しました。 私のこれからの姿勢としても、初めて、自分のオリジナルテディベアが売れた時の感動を忘れず、「なにか言葉をしゃべりそう。ゴソゴソ動き出して、やんちゃしそう。」そういう私が幼い頃から、ぬいぐるみたちが動いてくれたらいいのに・・しゃべってくれたらいいのに・・と思う気持ちが、里親さまにも伝わるような作品を作っていけたらと思っております。。。。そして、現在に至るまで、テディベアと関わっていけるのは、私の作品の里親さまになって下さっている方々のおかげだと心より感謝しております。  細々とですが 継続していける自分でいたいと思います。      

 BY SHIZUKU

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